経審改正について④

今回は、経審の改正内容のうち最後の④についてご案内していきます。

④環境への配慮に関する取組としてISO14001に加えて『エコアクション21』を加点評価する。

 現状の経審のおいても、環境マネジメントシステムの認証であるISO14001の取得状況を加点評価していますが、中小規模の建設業者においてISO14001を取得している割合はとても小さいと言われています。

 実際、経審受審企業でISO14001による加点を受けた企業のうち、年間完成工事高が200億円以上の企業がその約50%を占めています。一方、1億円未満の企業が占める割合は、0.75%にとどまっています。少ない!つまり、中小零細規模の建設業者の多くは、ISO14001による加点を受けていない状況ということになります。

 そこで、中小零細規模の建設企業においても、脱炭素を含め、環境問題への取り組みを適切に評価する観点から、ISO14001に限らず、エコアクション21についても加点対象とする改正がなされました。

 エコアクション21とは、ISO14001に比べて認定の審査基準が少なく、認証手続も簡便なため、中小企業でも取得が比較的容易な環境マネジメントシステムに関する認証であると言われています。

     ISO14001認証取得・・・・・・・W8評点:5点

     エコアクション21認証取得・・・W8評点:3点

 

 但し、ISO14001とエコアクション21のいずれも認証を取得している場合は、評点は合算せず、W8評点は5点のみの評価となります。

 ちなみにエコアクション21に登録していることは、福岡県の入札参加資格審査申請においても地域貢献活動評価として評価の対象となっています。

 以上、数回に分けて、経審改正についてご説明させていただきました。評点UPを目指す事業者様の今後の対策として参考になれば幸いです。

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